レンタカーを借りて長距離を運転していると、運転を交代してもらいたいときがあるでしょう。そのときに「契約した人以外がレンタカーを運転しても大丈夫なの？」と疑問に思う人も多いでしょう。レンタカーは契約した人以外に複数の運転者がいても問題ありません。しかし、運転を複数でする場合には気をつけなければならないことがいくつかあります。そこで今回は、レンタカーを借りるときに複数の運転者がいる場合の条件や注意点を解説していきます。

 

レンタカーは複数で運転できる

 

レンタカーは、契約した人以外や複数の運転者がいても問題ありません。レンタカーを借りたときは長距離を運転するシチュエーションも多いため、複数人で順番に運転をすれば、負担も減り安全で快適な移動ができます。ただし、このように運転者が複数いる場合は受付のときには、いくつか注意することがあります。後述していますので、必ず確認してください。

 

レンタカーを複数で運転するときの条件

 

レンタカーを複数で運転するときは、いくつか条件があります。

 

1, 運転者が全員運転免許証を携帯している

 

レンタカーは契約者以外の複数人で運転することは可能ですが、すべての運転者は運転免許証を携帯していなければなりません。運転するときに運転免許証を携帯していないと、万が一トラブルが起きたときに不携帯で違反になり、反則金3,000円を支払わなければいけません。

 

また、気がつかないうちに運転免許証が期限切れになっていてそのまま運転すると無免許運転になります。無免許運転は、刑事罪や行政処分の対象となる場合があるため注意が必要です。レンタカーを複数で運転する場合は、全員で車に乗る前にすべての運転者が免許証を持っているか確認し合いましょう。

 

2, 申込書に運転者全員の名前を記入する

 

レンタカー会社に行って受付をするときには、申込書に運転者の名前を記入します。基本的に契約者が運転者になりますが、契約者以外が運転することも可能です。ただし、運転者が契約者以外の複数いる場合は、すべての運転者の名前を記入しなければなりません。

 

ここで気をつけなければならないことは「運転するかもしれない人」も記入することです。事前に記入していないと万が一事故やトラブルが起きた場合、誰が運転していたかが重要になります。名前を記入していない人が運転をしていた場合、保険の補償対象にならないことがあります。

 

運転するかはわからないけれど「シチュエーションによっては運転するかも？」と思う人も、全員記入しておきましょう。レンタカー会社によっては、複数の運転者がいるか確認しない場合もあるため、忘れずに自己申告しておくことが重要です。

 

3, すべての運転者の運転免許証を掲示する

 

レンタカー会社で申込書に記入したら、運転免許証の掲示を求められます。申込書に記入した全員分の運転免許証を必ず掲示してください。受付のときに運転する人が居ない場合は、事前に運転免許証の表面と裏面の両方のコピーを預かっておきましょう。しかし稀に、コピーでは受付してもらえないレンタル会社もあるため、心配であれば予約の際に確認してください。

 

レンタカーを複数で運転するときの注意点

 

レンタカーを複数で運転するときは、注意しなければならないことがいくつかあります。それでは一つずつ解説していきます。

 

できるだけ運転は慣れた人がする

 

レンタカーを借りるときは、長距離を運転するシチュエーションや、初めての道を運転することが多いです。そのため、なるべく運転に慣れている人が運転することが安全です。

 

レンタカーは慣れない車を運転するため、普段運転する車とは勝手が違います。そのため、運転に慣れていないと事故を起こしやすいです。何年も運転していないペーパードライバーや運転が苦手な人は補助役にまわり、普段から運転している人が率先して運転することを心がけましょう。

 

1人での連続運転は2時間を目安にする

 

レンタカーを借りて長距離を運転するときは、1人あたり連続運転を2時間までの目安にすることを心がけてください。2時間以上連続して運転しても違反にはなりませんが、集中力が低下し事故を起こしたり交通違反をしてしまったりする恐れがあります。

 

レンタカーを借りて楽しくドライブや旅行をしている最中に、事故や交通違反で警察に止められてしまうと雰囲気も悪くなり、楽しめなくなってしまうでしょう。そのため、運転者が複数いる場合、2時間おきに交代して休憩をとることが理想的です。

 

また、急に体調が悪くなったり高速道路で眠気に襲われたりすることも考えられます。運転者の体調を気にかけることも、同乗者全員で意識しておくことが大切です。

 

事故が起きた場合は正確な情報を報告する

 

万が一レンタカーを借りているときに事故が起きた場合は、速やかににレンタカー会社へ連絡して正確な情報を報告してください。その際に気をつけなければならないことが、運転者を正しく申告することです。

 

申込みのときにレンタカー会社へ運転することを申告していない人が運転をして事故が起きた場合、稀に偽って申告するケースがあります。偽って申告をしたことが発覚した場合は刑事責任を問われるため、必ず正しい運転者を伝えてください。

 

万が一の事故が起きても困らないように、オプションの保険に入ることも大切です。また、保険に適用されるように契約者以外の複数の運転者がいるときは、必ず運転者すべての名前を記入して運転免許証を提示しておきましょう。

 

契約した本人が不在の場合の受付方法

 

レンタカーを借りるときは、契約した本人がレンタカー会社へ直接行き受付をすることが大前提です。しかし、何らかの理由で本人が行かれない場合もあるでしょう。

 

その場合は、必ず契約者本人の運転免許証のコピーを両面で用意してください。契約者本人がいないなかで受付をする場合、来店した人も運転をする場合は運転免許証、しない場合も本人確認書類が必要となります。また、受付方法はレンタカー会社によって異なるため、不安な場合は事前に連絡をして確認しましょう。

 

まとめ

 

レンタカーは、受付のときにきちんと申告すれば複数の人で運転することが可能です。複数で運転する場合は、条件や注意点を理解し、運転免許証の内容や携帯しているかを全員で確認しましょう。ドライブや旅行を楽しむためには、無理のない安全な運転をすることが大切です。

 

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